SocialDog情報ポータル(一般公開)とは、SocialDog社内のルール、社内制度、ガイドラインなどをまとめたページです。会社選びの参考になるように社外にも公開しています。
OKRについて
人事制度:人事制度(等級・評価・報酬)・面談・OKR・等級定義表・マネージャー向け
- 1 OKRとは
- 1.1 Objective
- 1.2 Key Results
- 2 OKRのメリット
- 3 SocialDogにおけるOKRの位置づけ
- 4 良いOKR(SMART)
- 5 OKRの例
- 6 良いOKRのチェックポイント
- 6.1 Objective
- 6.2 Key Results
OKRとは
OKRとは、上記のように、会社全体・各チーム・個人にObjective(目的)とKey Results(成果指標)を設定し、定期的にその進捗を確認する仕組みです。
全社OKR・チームOKRから、個人のOKRまで設定し、相互の関連を定義します。
Objective
目的。目指す状態。
下位のObjectiveを達成すると、上位のObjectiveが達成されるようにします。
表現は自由です。聞いたらワクワクするような表現にしましょう!
重要なことにフォーカスするため、1つにします。複数設定したくなった場合は、抽象度を上げるか、重要でない方を削除するかして1つにしましょう。
Key Results
成果指標。目標。目指す状態に必要な結果。
できるだけ「定量的」(例:15件以上)にします。
定性的なKey Resultsにする場合は、最低限、100%(達成度:A)の状態がどういう状態かをOKR設定のタイミングで決めておきます。
できるだけ「結果指標」(例:●●を●●にする)にします。
難しい場合は、「行動指標」(例:●●をする)でも良いです。
評価期間全体の結果を反映した指標にします。
最終月だけでなく、期間全体の数字にします。
3つ程度、多くても5つに絞り込みます。
「コミットKR」と「野心的KR」の2つを設定します。
コミットKR
「OKR達成度評価」のA評価に相当します。
評価期間中に必ず達成することを目指す内容にします。
挑戦KR
「OKR達成度評価」のS評価に相当します。
いわゆる「野心的なOKR」で、70%くらいなら達成できそうな、ストレッチゴールとなる内容にします。
GitClearのDiff Deltaの指標をKRにする場合
比較しやすくするため、weekdayあたりの平均値を利用してください。
OKRのメリット
各チームが達成すべきことを明確になり、重要なことに集中できるようになる。
OKR達成の方法を考えることで、各チーム内での戦略立案をすることの仕組み化になる。
ほどよい緊張感を生む。
メンバーのベクトルが揃う。
進捗が共有される。
SocialDogにおけるOKRの位置づけ
OKRは会社によって運用方針がかなり異なります。SocialDogにおいては以下のように運用します:
個人OKRの達成度を、評価制度と紐付けます。
成果に報酬で報いる組織にしたいからです。
期中に柔軟に変更できるようにします。
6ヶ月後の状態を正確に見積もるのは難しいです。適時最適なOKRに修正していきます。
良いOKR(SMART)
よいOKR設定のわかりやすい基準として「SMART」があります。これを参考に良いOKRの設定を目指しましょう!
Specific 具体的
目指すことが明確か。何のためにやるか、マネージャーと本人の認識は揃っているか。
Measurable 測定可能
設定したOKRを振り返ることができるか。評価できるか。
Achievable 達成可能
容易ではないが、達成可能であるか。無謀なOKRでないか。
Related / Relevant 経営OKR/組織OKRとの関連
そのOKRを達成すれば会社・チームのObjectiveの達成にも貢献できるか。
Time-bound 期限がある
いつまでにやるか決まっているか。
OKRの例
職種 | Objective | Key Results |
---|---|---|
開発 | 待望のInstagram投稿機能をユーザーが大満足する形でリリースする |
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開発 | 開発効率を上げ爆速でリリースする |
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開発 | コードの品質を向上させる |
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SRE | アプリケーションのパフォーマンスを向上させる |
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マーケティング | 企業ユーザーを増やす |
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カスタマーサクセス | ユーザーのニーズを把握し、特にBusinessプランのカスタマーのサクセスを支援する |
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人事 | 従業員エンゲージメントの向上 |
|
良いOKRのチェックポイント
まずObjectiveを決め、その次にObjectiveを達成している状態を想像してKey Resultsを決めます。
Objective
個人Objectiveを達成することが、上位のチームのObjectiveを達成することに繋がるか?
→つながらない場合は上位のObjectiveとつながるものに変更します
Objectiveの表現は具体的すぎだったり、抽象的すぎないか?
具体的すぎると、それ以外の重要なことに意識がいかなくなります。適切な抽象度にします。
例
「開発チームに貢献する」
→抽象的すぎる。
例えば、「●●機能の●月リリースを牽引する」くらいの粒度にする
「Datadogを導入する」
→具体的すぎる。手段ではなく目的を書く。
例えば、「サーバーのエラー・不具合を減らし、顧客のペインを減らす」
聞いたらワクワクするような表現になっているか?
例:解約率低減 → チャーン撲滅大作戦!
本人やそのチームの努力次第で達成でき、そのための裁量を持っているか?
→達成できない目標は立てないでください。
評価期間内に最終結果が出るか?
→評価期間内で終わるような書き方にしてください。
例:●●機能を●月にリリースできる状態にしておく
自分以外の要因で達成・未達成になる要素がないか?(マネージャーを除く)
→Key Resulstsの達成の判断の際に、自分以外が原因で達成できないことがないようにします。
等級アップ(昇格)を意識しているか?
この評価期間が終わったら昇格する可能性がある場合(等級内の報酬レンジの上限に近い場合)は、Objectiveに昇格のための必要な要素を入れます。
Key Results
Objectiveが決まったら、KeyResultsを考えます。
難しすぎず、簡単すぎない内容になっているか?
期待が高すぎると、一定の結果が出ていて評価すべきなのに「未達」ということになってしまいます。
期待が低すぎると、結果が出ていなくて本当は「イマイチ」なのに、「達成」したことになってしまいます。
「Key Resultsを達成できたらObjectiveも達成できた」と言えるようなものになっているか?
Key Resultsの数が多すぎないか(4以上)?
多すぎると分かりにくいので、1〜3程度になるように設定してください。最大でも5までとしてください。
複数の目標のそれぞれの優先度が大きく異なる場合はウェイト(例:40%のように)を記載してください。
自分以外の要因で達成・未達成になる要素がないか?(マネージャーを除く)
→Key Resultsの達成の判断の際に、自分以外が原因で達成できない、ということにならないようにします。
具体的・客観的・測定可能なものになっているか
→数値化できるものはできるだけ数値にします。
以下のような表現は具体的ではないので使わないこと。
努力する、徹底する、目指す、支援する、効率化する、等、できるだけ
「行動指標」ではなく「結果指標」になっているか